ワイヤー矯正

ブラケットによるワイヤー矯正

ブラケットワイヤーの特徴

ブラケットワイヤーの特徴

最も一般的な表側(唇側)に矯正装置をつけるブラケットワイヤー矯正は長い間行われてきたため、多くの症例があるというメリットがあります。そのためブラケットによるワイヤー矯正は治療がどのように進んでいくか、どんな仕上がりになるかなど、最も予測しやすくなっています。更に、ほとんどの場合で表側(唇側)のブラケット矯正は最も負担を抑えて安価に矯正治療を受けることが可能です。

ブラケットワイヤー矯正のメリット

  • 最も一般的な矯正治療で長い歴史、多くの症例がある
  • 他の治療が行えない難しいケースでも治療可能な場合が多い
  • 治療がどの様に進行していくか予測しやすい
  • 他の方法に比べると費用が抑えられる

ブラケットワイヤー矯正のデメリット

  • 治療中、装置が目立ってしまう

目立ちにくいワイヤー矯正

目立ちにくい矯正装置

目立ちにくい矯正装置

金属のブラケットではなく、セラミックやプラスチック製のセラミックブラケット、クリアーブラケットを使用して行う治療法です。これだけでもかなり目立ちにくくなりますが、ワイヤーは見えること、治療費が10~20万円程度高くなること、治療期間が多少長くなる傾向にあることなど、デメリットもあります。しかし、矯正治療として最も一般的で様々な症例や歯並びに対応ができるのもワイヤー矯正なのです。

ワイヤー矯正治療の流れや治療期間

患者様によっても変わる場合がありますが、基本的にはワイヤー矯正は「検査」→「ワイヤー調整」→「保定」という流れで行っていきます。

矯正前の検査とむし歯・歯周病の治療や抜歯

矯正前の検査とむし歯・歯周病の治療や抜歯

矯正を行う前にはしっかりと検査を行うことが大切です。この時、もしも虫歯や歯周病が見つかった場合は矯正開始前にそれらの治療を完了させてから矯正治療に入る必要があります。患者様のお口の状態にもおりますが、場合によっては何本か歯を抜く必要があることもあります。中でも親知らずはほとんどのケースで抜歯が行われます。

ワイヤー矯正中の痛みについて

ワイヤー矯正中の痛みについて

矯正治療の期間は数ヶ月から数年に及ぶことから、その間に痛みが続くことへの不安が生じるでしょう。実際、痛みを感じる度合いは人それぞれであり、中には痛みをほとんど感じない方もいます。また、痛みがある方でも、その痛みを和らげる方法や、痛みが出やすい状況や原因を見つけることで、気持ちを楽にすることができる場合もあります。ワイヤー矯正に伴う痛みは、一般的に次の3つのタイプがあります。

1.歯の移動に伴う痛み

矯正治療では、歯を移動させるために歯に圧力を加えます。一般的に、矯正装置を取り付けた当日が最も痛みを感じる時期であり、その後2〜3日で徐々に違和感や痛みが軽減されることが多いです。強い痛みがある場合には、痛み止めを服用して症状を緩和することがあります。しかし、矯正装置を取り付けてから数日が経っても痛みがなかなか軽減しない場合は、当院までご連絡ください。痛みが持続する場合には、装置が適切に配置されていない可能性や、ワイヤーの力が強すぎる可能性が考えられます。

2.矯正装置が粘膜に触れることによる痛み

矯正治療中に、矯正装置の部品が頬の内側や舌に当たって痛みを感じることがあります。この状態を放置すると、口内炎が発生する可能性が高まります。部品が口腔内に当たるようでしたら、お早めにご連絡ください。矯正装置の調整や部品の修正を行い、口内炎の予防や治療についても適切なアドバイスを受けることができますので、治療の快適性を保つためにも、遠慮せずにご相談ください。

3.食べ物を噛んだ時の痛み

矯正治療中は、固い食べ物を噛むことで歯に余分な圧力がかかり、痛みを感じる方もいます。特に、よく噛む必要がある食材は、痛みを引き起こしやすい傾向があるため、矯正治療中はなるべく固い食べ物を控えることが推奨されます。

ワイヤーを使った歯の移動

ワイヤーを使った歯の移動

歯を移動するこの期間は、患者様の歯や顎の状態、症状によってもかかる期間は大きく変わってきます。抜歯の必要のない簡単な矯正の場合など半年~1年程度で完了することもあれば、3年以上かかる難しいケースも存在します。平均としては2~3年程度で、この期間はワイヤーを調整するため1、2ヶ月に1回通院して頂く必要があります。また、金属ブラケットの方が、目立ちにくい装置であるセラミックブラケット、クリアーブラケットに比べて治療期間が短くなる傾向もありますが、患者様の症状によりますのでご相談時にご説明させていただきます。

保定(リテーナー)

ワイヤーを使った歯の移動

矯正治療を行い動かした後も、歯は放っておくと元の位置に戻ろうとしてしまいます。これを後戻りと言いますが、矯正治療完了後にはこの後戻りを防ぐために「保定」を行う必要があります。保定の方法にも色々あり、歯に針金を貼り付ける方法や、取り外し式の装置を使う方法、期間も1、2年程度で済むものから一生のものまで豊富にあります。せっかく矯正治療で綺麗に並べた歯が元に戻ってしまわないためにも、保定はきちんと行う必要があります。保定期間中も通院が必要になることがありますが、数ヶ月に1回程度です。